ブレニー技研 *** 様
突然のメールを失礼致します。
昨年末、お電話でGM-8300に関してお問い合わせをさせて頂きました***の***と申します。
その節は、丁寧なご説明と購入先をお知らせ頂き、誠にありがとうございました。
業務多忙の他に車のチョッとした修理も重なり、GM-8300使用によるラジエターの補修が
昨日になってしまい、ご報告が遅れてしまいました。
遅ればせながら、ご報告を申し上げます。
当方、******* 在住の会社員ですが、趣味の古い車で通勤に遊びにと毎日乗っております。
平たく言えば、最新の新車に乗れない(買えない)だけの話ですが・・・・。笑い!
4年前までの24年間はPORSCHE911に乗っておりましたが、三度目のエンジン・ブローを期に
「どうせ苦労するなら、理想の車で、とことん苦労した方が気分がいい」と、一念奮起して
DINO(FERRARI)******というフェラーリの中でも異端児******な*****の車を購入いたしました。
私は、この不人気な車が昔から好きでして・・・。
さすがに30年前、それも不人気ゆえ******が*****の古いフェラーリですので、
部品が簡単に入手出来ない、製造中止で中古部品しか入手出来ない、海外からの調達に時間を
要す等で難儀しております。
そんな矢先、ラジエター(Radiator)のピンホールよりクーラント漏れが発生し、どうしたものか?と思案中に偶然にも
BENZオーナーさんと思しき方のHP上でGM-8300の存在を知った次第です。
以後はお電話でお話したとおりです。
さて、今回購入させて頂きましたGM-8300を使用したラジエター補修は、無事に成功いたしました!
以下、長くなってしまいますが、今回の事を書かせて頂きました。
かねてより車***を日記?エッセイ風?に書いており、その中の1章として書いたものを転載いたしました。
何分にもド素人が書く文章ですので稚拙・難解と思われます事、又ぞんざいな表現で不快に感じられましたら、
何卒ご容赦下さいませ。
お暇な時にお読み頂ければ幸いです。
当方車輌
DINO (FERRARI) ******** ******年式 *****仕様
V*** ****cc キャブレター
2007年12月10日 早朝 気温5℃前後 通勤
信号停車中にフロント・フードの放熱スリットより若干の湯気が上がるのを視認する。
信号が青に変わり走り出すと湯気は止まり、その後は異常がみられない。
今日の湿りがちな気温の低さが、車体やラジエターの熱を余計に水蒸気化させて湯気として見せている気もするが・・・・。
状況的にはサーモスタットが働き、冷却ライン全体にクーラントが流動し始めた頃だと水温計の指針から想像する。
同夕刻 点検
フロント・フード内のラジエターに微量のクーラント漏れを発見。
ラジエター本体の板状の部分の目視は出来ない接合部付近にピンホールが有ると思われる。
応急処置として某社のストップリーク・スプレーを噴霧。
以後の漏れは確認出来なくなったが、本格的に補修をするのが望ましいと判断。
イギリスとアメリカの業者より新品・中古のラジエターの購入が可能と判明するが、高価な部品ゆえ、
何とか修理補修で済ませたい。
古いフェラーリにはサブ・タンクは有るものの国産車の様なリザーバー・タンクではないので気泡が抜けない。
ましてクーラントはラジエターの上部からの投入では無く、ラジエターはエア抜きのバルブ部以外は完全密閉式で、
クーラントは後方のサブ・タンクから投入する方式を採用している。
ラインも相当に長いので気泡・空気がラジエターの上部に溜まりやすい構造になっている。
私はサブタンクを単なるクーラント投入口・水位確認の為の部品と考えるのが正解だと思っている。
毎度の事ながら如何にもイタリア人の作る車だと思ってしまう。
やはり機能より見た目優先か!?
過去のオーナーが定期的なエア抜きを怠った為にラジエター上部に慢性的な空気とクーラントの層が出来、
内部の層の境目辺りに腐食が発生しているのではないだろうか?
通常の漏れは、ライン放熱フィンの配管腐食が主だと思われるが、今回はラジエター本体の平面部の接合部に
ピンホールが発生しており、通常のクーラント漏れと少し状況が違うように思われる。
2008年12月11日
行きつけの***工具専門店に***社のラジエター・リーク・ストップ剤に関して電話確認。
同店スタッフより「欧州車は国産車と冷却ラインやシステムが違う為、同品の使用はラジエター・ラインを詰まらせる
可能性が有り、お勧め出来ない」旨の返答。
当てにしていた***社のラジエター・リーク・ストップ剤の購入・使用を残念ながら断念!
切羽詰ってパソコンのサーチエンジンに”ラジエター 漏れ止め”と打ち込み、検索を開始した。
スンナリとベンツのオーナーと思しき方のHPを発見。
高温と強度と高圧への耐性が必要なホースジョイント部の修理内容が写真入で載っている。
補修後も不具合の発生は無く、修理に使用した物を「究極のエポキシ」と絶賛されている。
HPにはGM-8300なるエポキシ系剤での修復が詳細に書き込まれており、業者のブレニー技研という
会社が販売している事が判明。
「これだ!」
「いや、これしかない!」
と、電話で問い合わせて、その足で即、購入。
GM-8300
44g入り お値段2604円也。
2008年1月15日 午後 作業開始
業務の多忙の他にリア・ハブ・ベアリングの交換を優先させた事で、作業が年を越してしまった!
問題箇所をサンドブラスト・リュ−ター・ワイヤーブラシ・耐水サンドペーパーにて、荒めの下地処理。
ピンホールがラジエターの平面部に発生している事から、内部の状況はサビの進行と共に本体(アルミ板)の厚さも
減少していると考えられるので、予期せぬ大穴が開かないようにサンドブラスト時のコンプレッサー圧は低圧にし、
サンドも微粒な物を使用して極力多用を避けた。
ピンホールは、板と板の接合溶接部に発生している。
パーツクリーナーのスプレーで余分な汚れと油分・水分の除去。
補修個所にマスキング処理
マスキングにGM-8300が付着凝固した場合の離脱の困難さ?を考え、マスキングテープではなく絶縁テープを使用した。
マスキングテープでも問題は無かった様に感じられた。
後の熱乾燥を考慮し、エンジンを始動させ、ある程度ラジエターが熱を持つようにして備えていた。
主剤と硬化剤をまぜるが、冬の気温の関係か?主剤が思ったよりも硬い気がした.。
GM-8300を調合後、ピンホール周辺に広範囲に薄目の添付。
FRPシートを ”住宅の鉄筋よろしく”
貼り付けて、その上からGM-8300を肉盛をし強度向上を図る。
FRPシートを薄塗りしたGM-8300の上から貼付けた後に肉盛りを行おうとしたが、FRPシートがパラパラと解れて
思ったように肉盛りが出来ないので、解れたFRPをGM-8300の中に混ぜて練る事にした。
見た目も考慮し、自然な勾配を設けて流線状に成形し、ビニールを押し付けて表面の荒を最小限にする。
3時間の自然乾燥後、ヒート・ガンを使い熱乾燥を施して最大限の接着力と対抗力を持たせた。
乾燥後の見た目は、従来のメタルパテやアルミパテと大差はないように思われた。
リュ−ターと耐水サンドペーパーで成形する。
耐熱塗料をスプレーし、本体と修理箇所が違和感が無いように仕上げて作業は終わった。
ほとんどの国産車の場合はラジエター・キャップ付近で9バールの圧力、フェラーリの場合は11バールの高圧になり、
ライン内やラジエター内は相当な圧力になるはずだが、暖機運転・試験走行でもクーラントの漏れもGM-8300の
剥離・脱落は見られない。
これならラジエターを新品交換しなくてはいけない状況に陥るまでは、安心して乗れそうな気がする。
GM-8300恐るべし!!
恐るべしブレニー技研!!
GM-8300の技術もさることながら、社員様の対応にも驚かされた。
電話口でご対応頂いた女性の丁寧な応対、特に今回ご担当頂いた
I 氏は本当に親切・丁寧なご対応で、
先方より長距離の電話を頂いたにも関わらず、懇切丁寧なお話を長い時間して下さった。
会社の社員教育にも携わった私・・・それも点数が辛いので有名な私が、「この会社いったい何者?!」
「社員教育が行き届いている」と、会社も社員も一流だと絶賛したほどだった。
しかし今回は・・・どうも頭の中は「車は車屋、パーツはパーツ屋」という概念があり、貴重な部材のリサーチや購入の邪魔をしている気がした。
今回の購入は本当に目からウロコ状態だった。
GM-8300を購入した店は、ブレニー技研の
I 氏より教わった、なんと・・・・画材店だった!
このような車の修理にも使える良い物は、車雑誌等にも是非広告や記事を載せてもらわないと・・・!
某******や工具店***等は、何故売らないのだろうか!!
あぁ〜あ勿体無い!!
こうして冬にしては穏やかな天候の土曜日の午後は、安く修理が完了した安堵感と共に穏やかに過ぎていった。
以上、自書・*******より
長々と書きましたが、貴社の製品には驚かされました!!
今後も愛用させて頂きたいと思います。
この度は、本当にありがとうございました。
心よりお礼申し上げます。
末筆になりましたが、******様と貴社の益々のご清栄を心より祈念申し上げます。